葛根湯とは生姜・甘草・大棗・桂枝・芍薬の5つの基本方剤の桂枝湯に葛根・麻黄を加えた7つの生薬でできた漢方薬のことです。

免疫力が高まると言われている葛根湯

中薬という名前も聞いたことある方多いとおもうのですが薬草1種類だけで使用するのを中薬、複数種類を加え合わせるのを方剤と呼び分けられています。

葛根とは葛の根(温対アジアに自生するツル性の多年生草本)これを乾燥したものを指します。この葛根からとったでんぷんを葛デンプン、葛粉と呼ばれ食用されます。

この根は桂皮や麻黄と同じように発汗・解熱効果があり、甘草・芍薬・桂皮には鎮痛作用があります。他にも麻黄には咳止めの効果があり7つの生薬が風邪のひき始めに最適な効用をもたらします。

この葛根湯の主な効果として体内温度を上げる免疫力を高めることなので風邪だけではなく、免疫力が高まるとインフルエンザの予防や肩こり、扁桃炎、中耳炎、下痢、頭痛、花粉症や感染性の病気の予防にもなるまさに万能薬なのです。

その万能薬ということで「葛根湯医者」という落語があるほどで、こんな内容になっています。

葛根湯医者というのがいて、この医者はどんな症状でも葛根湯を勧めるのですがなんと患者の付き添いにまで葛根湯を処方するので葛根湯医者=ヤブ医者という落ちになっています。

どうも葛根湯医者の意味はこのヤブ医者かもしくはとても優れた名医かの2つの極端な使われ方をされるみたいです。それではこの葛根湯はいつ頃から使用されていたのでしょう。

紀元300年くらいの中国の医学書「傷寒論」にすでに葛根湯のことが書かれていて「汗がなく、後背部がこわばり、悪寒、悪風のあるとき葛根湯これをつかさどる。」とあります。

当時は風邪という病名がなかったので風邪の症状を指してたのでしょう。

西洋医学の中でも認められ帝京大学医学部附属病院 准教授 新見正則氏がテレビ番組「林修の今でしょ!講座」でこの葛根湯を含め4つのプライベートでも使いたい漢方薬を紹介していました。新見正則氏は葛根湯はインフルエンザにも効き西洋薬よりも症状の改善が早いとありました。

西洋医学ではまだなぜ葛根湯が風邪や肩こりなど幅広い症状に効くのか解明されていないとありましたが、論より証拠で実際に西洋薬よりも即効性があり副作用が少ないことが医者としての経験なのだそうです。

医学・テクノロジーが発達した現代に、携帯電話も電気さえも無い時代から長く使われていた物は人間にとってまだまだ必要なものでありこれからもそうなのでしょう。